協議会について

神戸市北区地域包括ケア推進総括協議会

 現在、国を挙げて地域包括ケアに取り組んでいますが、その基本の考え方は、その地域で生活するすべての世代の住民が安全で安心して永く過ごせるよう、その地域の特性に適した方法で街づくりをすることです。

 神戸市北区の面積は 240.29km²で神戸市域の約 44%を占めており、人口は206,869人で市内4番目ですが、人口密度は861人/ km²と一番低い状況です。(令和5年4月)この広さは一つでは大きすぎて、行政も平成31年には北神区役所が開設され、二つの区域に分けております。また、生活の交通手段は乏しく、住民の移動が限られています。当然二つの地域の中でも住民の生活圏は複数あり、そのため地域の特性は多様になっています。

 この地域特性の多様さに対応するため、同じような生活圏域で、顔の見える連携が可能な広さのブロックに分け、それぞれのブロック毎で、生活に密着した地域包括ケアを継続的に取組み、その中で課題を抽出し、解決を図り、施策提言、発信することが必要です。また課題によってはブロックの連携、北区全体の課題解決、施策提言等行い、最終的に住民からのボトムアップ方式で、街づくりを継続しなければなりません。

 そのため、中核となるまとめ役と、対外的に一元化した窓口となる団体が必要となり、その第一歩として、医療介護福祉の分野で地域包括ケアを総括的に推進できる中核となる協議会を平成27年に設立しました。総括とは、北区全体であり、地域包括ケアに係わる団体、事業所など所属する多職種の関係者のすべてであり、地域包括に関係する全ての分野で、それに関連する事業すべてとの意味合いです。

 北区での取り組みの仕組みは、地域包括支援センター(神戸市の呼称:あんしんすこやかセンター)の二つの圏域をベースとして区内5ブロック制の地域医療介護福祉連携体制を構築しております。そのブロックをまとめる北区地域包括ケア推進総括協議会は、北区医師会、北区歯科医師会、北区薬剤師会、北区役所、北神区役所、北区社会福祉協議会、在宅医療・介護連携支援センター(神戸市の呼称:医療介護サポートセンター)、介護支援専門員、訪問看護師、神戸市リハ職種地域支援協議会等関連団体が参画し、住民が安心して住み慣れた地域で暮らし続けていけるように、各団体が連携し切れ目ないサービスを実現する街づくりを進めております。

 これまでに、入退院連携シート、北区お薬気づきシート、北区地域包括ケア手帳(愛称:キタールさん手帳)を作成、リエゾン事業、災害時対応、認知症対応研修、在宅における喀痰吸吸引等支援等地域の課題解決に取り組んできました。

 今後は、医療介護福祉分野のみならず、生活に関係する他の分野の関係者とも連携を強化する必要があり、皆様方がこの協議会に参加、ご協力くださることを希望しております。